群青色の海が見たいなあ

〜気分転換に読んだ本の感想など
  

重耳

 

 中国の春秋、戦国時代、一大勢力を築いた晋の文公
という人の話。
 
 といっても、主人公の重耳が王になって活躍した話が
メインというわけではなく、重耳のおじいさんが晋を統一
するところから始まって、いろいろあって重耳が国を追
われて流浪しながら、最後は晋に戻って王になっていく
という、その王になるまでの過程がずっと描かれている。

 重耳は基本的に無欲な王子だった。しかし、余計な思
いにとらわれず、家臣の言うことでも、正しいことであれ
ば純粋に受け入れ、大胆に行動できる人だったのだ。
そして家臣がとても優秀で、正しい人たちだった。
 
 印象的なのは、当時は古代中国、占いが重要な位置
を占めていた時代、自分たちの行いは天からみてどうな
のか、という観点があり、、天に認められる道を行こうと
する場面が所々出てくる。

 最後に晋に戻って行く時、まだ王になる前から、天が
それを認め、他国の王もそれを認めざるをえない存在に
なっていく。

 無欲の人であったからこそ、家臣や、さまざまな環境
を通して、天から与えられたような大きな器を獲得して
いく。そういう感じが、ただ自分の実力だけでのし上が
ったのではない、スケールの大きさを感じさせる。

 重耳が晋の王になったのは60歳位であったろうと思う。
とても遅咲きだ。その間には、国からも追われた流浪生
活を19年も送っている。そもそも晋の統一は、重耳の5
代前からの悲願だったのだ。それを思えばとても長い。
しかし、何事も正しい道を行けば、苦難があっても、最後
は願いはかなっていくのだ、と、力を与えられたような気
がする。

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌


2009/08/14(金) 01 06:19 | レビュー | トラックバック 0 | コメント 0

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